人気ブログランキング | 話題のタグを見る

胃ぶろぐ

ibulog.exblog.jp
ブログトップ
2005年 12月 28日

ドライマティーニ     ろこお記

ドライマティーニ     ろこお記_c0066553_973113.jpg
昨日仕事が終わる頃、ドライマティーニが無性に飲みたくなった。
ご存知のようにマティーニは、ジンとベルモットをステア(かき混ぜる)しただけの、単純だが奥の深いカクテルである。

店を閉めるとすぐそばにあるリカーショップに駆け込み、ジンとベルモットを買う。
ジンは勿論タンカレー、ベルモットは当然ノイリー・プラット・ドライだ。
仕舞い込んでいたタンブラーとストレィナーを引っ張り出し、グラスにタンカレーを注ぐ。ここで重要なのは決してベルモットをミキシングしないこと。ジッとベルモットのボトルを見つめ、その香りと味を想像する… そこにジンをグイっと口に流し込むのだ。
そう、これが究極のドライマティーニである。
          ↑ま、ただのストレート・ジンやけどね(笑)

ドライマティーニ     ろこお記_c0066553_9165219.jpg

サイドディッシュはホウレンソウとツナのサラダ。(ろここ作)

意外とジンはサラダなんかとよく合う。騙されたと思って是非お試しあれ。





私が東京での修行時代、1977年から1981年にかけてバーでアルバイトをして生計を支えていた時代がある。その店は新宿2丁目にある(あった)ラマン○ャといい、私の遠縁にあたる叔父が営んでいたのだが、その場所柄色んな人種がやって来た。
二十歳そこらの若造には全てが刺激的で、本業がオロソカになるほどのめり込んだ時期もあった程だ。そのころ最も思い出に残ったエピソードをさわりだけ。

バイトを始めて間もないある火曜日の夕方、本業が定休日のためマスターから「早めに店に出て開店準備をしとけ」とのこと。せっせと掃除をしていると、テレビのロケ隊がどやどやとやって来た。ソコに一緒に現れたマスターがおもむろにバーテン服に着替えカウンターに入る。立ち位置やライティングなどの確認後、ディレクターらしき人物がキューを出す。
何も聞かされて無かったワタクシ、店の隅っこでボーっと見てたらいきなりコートを羽織った渋いオジサマが店に入ってきた。

ヤマさん?

そう、七曲署のヤマさんが〔聞き込み〕にやって来たのだ。
いや~、激シブでした。

後のCASA LOCA BARの基礎は確実にこの時代にある。
そしてワタクシがDJで『太陽にほえろ!』のテーマを使うのは、こういう訳なのだ。

by ibulog | 2005-12-28 09:48 | のみもん


<< ピッツァ・ジェノヴェーゼ、他 ...      キムチチゲ     ろこお記 >>